後編

 

 

ワインにした。ビールと違って甘いのも合うから、チョコもおつまみにできる。しかしながら、全部飲んだら二日酔いになるだろうな。まぁ失恋記念なのでそれで良い。これもまたモニュメント。

 

そうして、「存在」とはなんじゃろなという話。

 

広いようで狭いような、なかなか漠然とした概念で、あんまり個人に対して使う言葉ではない気がする。だって、人は存在を考える前に在るし。現実的には存在は固有名詞で良い。だから、謎の人も存在から固有名詞にするために名前を聞いたのか、はて、しかしその先がない。いや、別にないのは問題ない。

 

さっきに戻って。言葉が存在しないものを存在させるという命題。

 

たしかに、かなり厳密に考えれば、言葉にした時点で存在とは乖離するがそう意味ではなく新たな概念の話。としても物体としてないからと言って、存在してないとはならんよな。人って自分の言葉を自分の存在と離してかいているのかもしれないが、んなこと一切ないからな。どれだけ客観的に見える文章も主観的なその人が書いているものでしかない。

 

存在は、顕われる前にある。

 

 

僕が謎の人を固有としているのは、謎の人が僕を固有としたから。ここは揺るがない。僕は好意と捉われるように全世界の対象を読んでいるが、あえて好意を言語化しなくて、ただ、謎の人に対するとほとんど言語化できた。それでも言えないことはある。

 

結局は、この不都合性をどうするかというのが人生だと思われる。

 

僕は人が自分にとって良く在るかについては諦めて、自分をどうするかに向いた。自分とだったらどれだけでも戦える。ここが真面目な不真面目。

 

現実的には一切出ない心としても、人にはちゃんと中身があるけど、その中身は現実的に接していてもよく分からない。

 

はいここまで。