皆良い人

 

 

情報量が多い休日。

 

睡眠時間はいつもより少々少ない。ただし元気。アプリの運試しで大丈夫そうだから軽く遊んで楽しむ(負けた)。でも、なんとかなる気しかない。どうなんとかなるかの方向は定かではない。とても調子が良い気がする。

 

JRで30分待ち時間があったものだから、ビール1本とさきイカを補充。少年ジャンプが読めるアプリで漫画を読んでいたら電池が切れる。この頃には満月さんの職場の最寄り駅に着いていたから問題ない。

 

満月さんの職場に着いて、そろそろ帰れるらしいとのこと。読みかけになっていた1Q841巻前編を読む。僕は行列でただ待つために待つという時間はあまり好きではないのだが、退屈の扱いにも会馴れて来たから問題なさげ。1Q84は前読んだときはただの物語だったのだが、いま読み返していると、僕のいまの人生劇場への示唆があるような感じ。物語を意味とかストーリーといった情報でしか読んでいると起こらない体感。

 

(いや、読書クラスタで居たいのであれば意味に基づいた語りを書かないと村八分にされると思うが)

 

満月さんの実家に行ってご両親と弟さんに挨拶しつつご飯をするというイベントに向かう。恋人さんの肉親に挨拶するというは初体験でなんだか緊張する社会的自分も居たが、もはや来歴が社会的なレールからズレているし、緊張より満月さんが育った家族へ興味の方が勝っている模様。あえて当人には言わなかったが。何故言えないかというと、自分のナカの感じを言語化できるように捉えていないから、終わってから分かるという理由。

 

 

道中。

満月さんはぷりぷりしている。満月さんのぷりぷりは基本的に筋が通っているし、別に共感して欲しそうな本質でもないからのほほんと聞くだけ。

 

相性が悪い同僚のものさしの齟齬。本来は休日の出勤で善意で出勤しているだけなのに、シフト出勤と同じように扱いたいKYの同僚のこと。この同僚さんは満月さんの休日をごりごり削っている。満月さんはまぁまぁがつがつ言っているように見受けられるが根が優しいからおそらく人のことも善意的に解釈しようとしている。同僚だし。

 

ネムーンはともかく、ウエディングフォト?の時期がずらせないから繁忙期にぶっこむのは神経が社会からズレている。例えば子供の病気とか、イベント事であればズラせないが、大のオトナがスケジュール調整できる領域でずらせないってなんなのだろう。

 

旦那さんが無茶振りを言って来るみたいなことを言っているという又聞きだけど、これって穿って解釈すると、旦那さんのせいにして、そういうことなら仕方ないよねって空気に持っていこうとしているだけな気もしないでもない。そもそも、外に対してはユニットなのに、パートナーを悪く捉えさせる発言をする人が好きではない。

 

社会における本音と建て前みたいな裏表がどうも好きではないらしい。だから、結婚という社会的なユニットとして証拠になるという制度に特に理想もなくここまで未婚だった。別に一緒に居るだけなら結婚しなくてもできるし、結婚によって何か当人同士の関係が変なkする訳でもない。

 

この話は後にもある。

 

満月さんのぷりぷりは当人を蝕む怨嗟でもなく、世界に対する呪詛でもないからともかくとして、道中はM1グランプリのDVDを見ていた。歴代でもっともレベルが高かったと言われる2019年。

 

帰り道で最後まで見たから先に漫才論。

 

僕はお笑いの陽キャ感が好きではなくて離れていたのだが、いま(2019年笑)の漫才って笑わせ方が他者を否定して下げることによって起こる笑いではなくなっていて、自然に笑える。僕が好きだなと思った3位のぺこぱは、満月さんに僕が好きそうだと予測されていた。キャラ立ちが目立ちそうだが、本質は誰も否定しないで笑いを作るという芸だと読めた。

 

ボケとツッコミで人の心を揺さぶる現実的な差異が笑いになるとか分析し出すとからくりサーカスの話になってきそうだが、ボケの落ち度を否定するのが通常の漫才だと思う。これが嫌だったのだが、ぺこぱはツッコミつつ肯定することで現実観からの差異を創りだすというのが好き。上向きの笑い。

 

満月さんイチオシの2位のかまいたちも好き。現実的には落ち度とみなされるような微妙な隙間に突っ込んで、文学みたいな完成度。情報量をそぎ落としていく感じが職人めいている。

 

1位のミルクボーイは確かに面白い。これが1位なのも納得。ただ、個人的には紋切り型の完成型だから面白くても好きではない。別に否定はしないから良いのだけど、自分のナカの素朴な笑いは起こらなかった。

 

 

そうして、素朴な笑いが起こりまくる満月さん一家との邂逅。娘さんを下さいみたいな世界観ではないし、特に緊張しない。満月さんの人格から類推すれば門切り型の定型文の言葉は無駄だろうという感じがあった。

 

このある意味のふてぶてしさは、僕がここまで生きてきた経験則なのか、この一家が心地良かったのかは定かではない。満月さんは愛情を持って育てられている人とは想っていたから、別にご両親にあえてごますりする必要はないのが前提。ここで言う愛情は、尊重しつつ心配しつつ、自分とは違う世界観であることを放任できること。

 

お母様から色々聞かれたが、至極まともなことだし、弟さんが試し行為ですよみたいに耳打ちしてくれたが、これはちゃんと答えないとなとなった(想ったとは違う)。良く見せる必要がないから、籍を入れるかどうかについて聞かれたとき、一緒に過ごして行きたいですけど、籍についてはどっちでも良いですって正直に答える。意味合い的には婚姻に伴う社会的な認証を必要としていないという意味だが、これを言語したところで意味が無い。

 

お父様は言葉では聞かないが色々観られていた気がしないでもない。おそらく娘が良いなら途方もなく悪い男でなければ問題なかろうという感じだろうし、言葉によって人を認識する人でもないような。

 

弟さんはもっと初めての人の前では話さない人だろうなと想って居たのだが、会話を先導してくれいた。姉が好きなのは確か笑。姉の今度のパートナーはお姉ちゃんを悲しませないのかと心配して色々してくれいたのかもしれない。

 

愛のある家庭だという印象。

芸術家一家だからというのもあるのかもしれないが、特に何かしなくちゃ、発さなければという感覚が全くなかった。

 

僕の母親と満月さんも会う世界線の模様だから、こちらもどうなるかは気になるところ。

母親は人と接すると疲れるのに人と接したがりだから、天邪鬼で何か変なことを言ってしまう世界線もあるが、満月さんは言葉だけにはいちいちあんまり反発しない気もする。

 

 

あんまり世界線とは関係ないのだが、満月家のパグ氏と初邂逅。

人見知りせずにぐいぐい来てくれる。ふごふご鳴る鼻息とか切なげな表情とかたまらん。抱っこしてソファに持ち上げたら、膝に足を乗っけてうつらうつらしてくれるという。ソファから地力で降りられないらしいから、降りなくて大丈夫かとは心配していたが、問題無かった。最終的には弟さんが引き揚げて寝床に入った。(なんとなく嫌がっていたの可愛い笑)

 

パグ派の自分を初発見。

男好きだから男なら誰でも良いとのお母様言だが、別にそれでも良い。笑

 

 

どうでも良い自己観測で収め。

 

この前の満月さんの友人と邂逅の時は何かのエネルギー消費を感じたのは、おそらくそこの場の人がそれぞれ無理していたエネルギーの影響を受けていたのではというところ。今回が無理に僕のことを詮索したり場を回すみたいなエネルギーの無理がなかった。

 

 

僕が自然体になっているのは、僕の功績だけではないような。

この自分だったらもっと人と遊べるかも。変な意味ではありません。

 

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。