反射

出自不明の感情の中には生物としての本能もあるのだろうな。面倒くささも、もしかしたら生存に必要ではないという前提があるのかもしれない。あとは三大欲求も感情に昇華されているだろうし、腸内細菌と人の気分の相関性も分析されているようだし。気分って人の現実世界においてかなり影響力を持っていると思われる。義務感とか社会観とかに匹敵するのでは。

その気分が内側の世界を越えて外まで出るのは稀なことだろうが。家庭内ってきっと内側の世界なのだろうな。この家庭は関係の内側ということで遣っている。

人間は社会的動物だというけど、この社会性を前提としないと自殺という観念は出てこない気がする。かつて社会はもっと狭くて、離脱しようとすれば物理的な死ではなくても済んだことがあったのだろうな。やや時間的近いけど脱藩とか。実家の近くに、ほんとかどうか知らないけど坂本龍馬の脱藩の道とされている小道があることを唐突に思い出した。

そういえば、某ブログで、マスクによって社会から笑顔がなくなったという説。マスクをしてくださいって言われた違和感自体はなんとなく分かる。僕もジュンク堂書店に行ったときに店員さんがアルコール消毒のために1人配置されていて、良ければ消毒してくださいって言ってきたのをスルーしてしまった。マスクとか消毒は安心感の為でしかないのは分かる。人件費の無駄だとは思った。

自粛要請しないことによって感染者数は増えているけど、カウントしたことで何か現実が変わる訳ではないとすれば、カウントする効果は不安を煽るくらいの意味しかないような。そうして、不安は殺傷効果がある、つまり。

笑顔が見えなくなったということで笑顔がなくなったとはならないから、あんまり変わりはないような気がする。そもそも、ほんとうに笑うってかなり希少価値があるから、笑顔という表情がほんとうに笑っているかどうかは外からは見えない訳で。

僕はこれくらいのものさしで人を見ている。愛想が良がよくてニコニコしていていてもほんとに笑ってないように感じる人も居るし、無愛想でも、あ、笑ってくれたわとか。笑いと笑顔は、必要条件ではあっても十分条件ではないような。笑うならば笑顔になるになるけど、笑顔が笑っているとは限らないということ。この視点で見ると、先生の癖とかも分かってくる。まぁ良いか。要は、表情が人の気持ちの証拠にはならないということ。表情で分かりやすいと言われたこともあったけど、相手の水準に合わせていた説。

表情に意味があるとしても、1つの間接証拠にしかならん。

今度は安楽死がニュースになっている模様。被告人は優性思想を持っていたという風に報道されているみたいだけど、もっと根深そう。今の刑法上、人が自分を殺してくれと言ってその意志を成就したとしたら犯罪者になるのは確かだし。

脳死は死じゃないとか、死って素朴に捉えるより細分化されている。命の始まりも民法と刑法で違うし。

社会的に生きている限り、素朴な感覚では生きられない。なぜなら、その素朴な感覚自体が、社会性を前提としているから。戦争状態で、自分の継続を前提とした感覚はなかろうよ。

と思ったけど、雨月物語の時代って戦乱時代なのだけど、それでも普通に人は生きている。寿命も今より短いし、盗賊に殺されるみたいな事象も確率高いのに、あんまり感覚が変わらない。

この人間の普遍性ってすげぇって思う。まぁ、今だって電車が脱線したり車で事故すれば人は容易く退場するのだけど、この容易さもあんまり分かっていないという水準で考えれば普遍性はあるのか。危険に鈍麻することで適応する、みたいな。

いや、別に、これで生活している人に対して疑義はない。でも、自分で運転することでＡＩがコントールするより危険であることは理性的な人間として自覚した方が良いような。僕は運転はあんまりしたことないけど、田舎道だったら運転はできるけど、都会道とか高速道路は好きじゃない。

法律も結局は常に過渡期のルールであって、いつまでも完成しない。

人格が大人になったら確定するという観念もおかしいと思うのだけど、その前提に突っ込めるのは、家庭関係ではなく、カウンセラーの領域。

世界が更新されたら、それを前提として再構築しても良いのではとか。コロナ禍が当たり前からずれているという回顧欲求も分かるけど、これはこの時代なだけ。今年は楽しくないとか、なんで外的要因が自分を決めているの？

潜り過ぎてやべー。

お返し的好意の話を書きたいところ。

僕は自分のお返し的好意が嫌だった。好きと言われてお返し的に付き合ってろくなことがなかった経験則。今だったらその好きは幻想ですよってこんこんとうら若き乙女に説明しそうだけど、あんまりやっちゃいけない。世の中のカップリングはだいたいこれだし。

ここまでか。

引きこもりはあと二日ある。

では、おやすみなさい。