多天秤
22:02から。
いやはや。疲れているが、この疲れは糧になる疲れ。
こういうのを成長の過程と表現するのだろうな。
自分がめまぐるしく変化していくとき、自負とか自信とかは置いてけぼりになる。
これはこれで良いのだが、視点によっては自分の拙さがやるせなくなる。
そういうときは小躍りすれば良いだけ。
昨日なんとか日記を書き切って、お風呂をいただき6時間くらいの睡眠で家に帰って来た。睡眠中にいくつか夢を見る。あとどれくらい寝られるのかとなりつつ、誰かがごそごそしている生活音を聞く。おそらくお父様がゴルフに向かう準備をしていた。五月蠅いとは感じなかった。
昨日の日記を読んだ満月さんがお母様に「実家より心地良いって」と言うと、「そうかー、またおいで」と言われてお暇。
眠いような眠くないような感じで車に揺られつつ、お仕事。
ゴルフの打ちっぱなしの筋肉痛が体の存在を響かせてくる。痛いというより芯が重かったり鈍かったりという感じ。できればまた行きたいが、お父様同伴でないとクラブがない。
結構ややこしい案件が未処理だったから、どうなることやらという感じ。満月さんの奮闘でいつもの起床時間よりやや早く帰ることができたもんで、余った時間は小躍りをした。
実際、お仕事はまぁ大変だった。営業というより事務作業界隈。ここはマジで大変。積めば積むほど大変ではなくなってくる領域だから、なんとか霧の中でやっている。霧が晴れるようにもっと店長やら先輩にごりごり聞いて行かないといけないところ。
スケジュールの調整もなかなか大変。僕だけの1次元の調整であればなんのことはないのだが、色々周りを巻き込む多次元の調整になってくると、相場が分からないからほんとに難しい。僕も仕事場に行けない日(休日)があるし、次元が多すぎてバランスを取るのが大変。
大変を多用しているが、この単語って「大いに変」と分解すると、非現実領域が増えて楽しいということになりうる。
変数が多くて大変っていう発想が起こる時点で、処理しうる器はある訳で。
おそらく、処理落ちして疲れる人のほとんどは、変数を自分という1次元に置いていると想像する。変数が1次元だったら、僕はなんとでもなるとなっちゃう質だから、自分が存在していることが楽しくなる。
店長に調整力不足を盛大に駄目出しされたのだが、仕事帰りに無駄に時間を遣ってくれて、調整のコツを教えて下さった。ほんと為になる。
入社して三カ月の人に言うようなことではないけども、そうやって調整できるような雰囲気があるから言っているというニュアンス。先輩女子には高度過ぎて言えないとも言う。高度というより、処理が多次元になるという意味合いだと思われる。次元が少ない情報処理は半端なく恙ないのが先輩女子だが、自分を営業の道具として使うという発想まではないというか。
もう1歩でもっとできるようになるという評価は天才肌の店長からすれば最上限の褒め言葉かもと読めてくる。そんなこと言う必要がないし、モチベーションを上げる意味合いではなく、ほんとに仕事のノウハウを伝達してくれているのだろうなって。
これからは仕事の時、頭の中に天秤を意識するようにしよう。
この天秤は2次元ではなく、いっぱい秤がある感じのやつ。
ここをお説教されたという評価だと成長は無いし、自分の成果にならないのに僕に時間を遣って伝達してくれたという読み味にしてみる。この人、きっと伝わらないと思った人には言わないだろうし。
こういう上司の存在はありがたい。
やれやれ。
「風の歌を聴け」がなかなかピンポイントで響く。
聞かれるまで言わないのは一次元の世界であって、僕もこういう節があるから、仕事の時は多次元で考えなきゃなぁとか。
聞かれないのに書いている以上、一次元でも需要がないと供給できない世界観ではないのに、具体的な関係ではそうなっているって、まぁまぁ世界が歪んでいるような。
歪みも矛盾も良いけれど、もうちょっとここの天秤を調整した方が内部でもスムーズになるだろうなと。
村上作品の登場人物って、微妙に話しがそれぞれ通じてなくて面白い。
現実的な関係でも本質的にはそういうものだろうなって。通じないことって別に悪くないのに、無理矢理通じさせようとすると、やや歪んでくる。
はい、寝ます。
おやすみなさい。
良い夢を。