どこに世界を置くか(前)

 

 

伸び伸びとした1日。

諸々と成分を吸収して顔がつやつやしている(感覚論)。

 

 

早朝に目が覚める。一応城崎には行ったことがあるからこの段階ではまだ調べていない。朝ごはん。何故かジャンキーな気分になり、コンビニでカップ焼きそばとおにぎりを買う(出自は分かっているが)。久々に食べて美味しかったのだが、胃が大変。眠気とか吐き気とか。腸に受け付られなかったものは、省略。この眠気は血糖値の問題だったのかと今更ながら把握した。炭水化物があんまりないご飯がお弁当以外の平日ご飯だから、影響が目に見えるようになった。

 

ご飯を食べながらヤフー路線先生に聞いてみたら、9時45分に最寄駅を出たら14時過ぎに着くらしいと把握。14時に着くにしたら、何故か始発くらいの時間が出てくる。それほどちょうど良い時間帯がない辺境なのか。まぁ田舎のJRは1本逃せば30分後なんてざらだから仕方ない。そういう世界に高校まで住んでいた。

 

胃もたれしつつ出発。新大阪駅の人の多さに民族大移動か、となる。よく見ると大行列は新幹線の切符を買う窓口で、この三連休どこかに行くのが決まっているのであれば、先に予約しておけば良かろうとか思いつつ、人混みも旅行のうちなのかと納得しつつ、僕は新幹線が通ってないところに向かうので問題ない。

 

この電車の下道で行く感じ。青春18切符で大阪から東京まで姉の結婚式に行ったことを思い出す。6時間どころではなくかかるし、同じように移動している人達で座れるかも定かではなく込みゴミしているし。面白くはあったが。

 

今回は3,4時間くらいの電車移動だからすぐの移動。

特急の待ち合わせで1駅の停留時間が長くて楽しい。本全然読まなかった。ゲームしたり漫画読んだりしつつ、風景を眺める。そうか、彼岸花の季節。自然の中にある不自然なビビット色。あと、稲刈りとか何かを畑で焼いている(やって良いのかは知らない)の煙。風情がある。

 

福地山で30分ほど時間があったから、改札を出てコンビニでおにぎり1つ、ビール1本で小休止。ここからまた1時間ほど電車に乗る。少し寝る。

 

予定通り、開演の1時間半ちょい前に会場の最寄駅に到着。なんというか、凄く静かな街。ほとんど人が居ない。会場間違えたかと錯覚するくらい。名前は合っているから大丈夫として、お散歩タイム。ここでビールを追加すると80分の上演時間内でお手洗いに行きたくなるからやめて、ファミマでアイスラテを買って一気飲みしながら、彼岸花を探しに出歩く。全然涼しくなくて、きちんと歩くとすぐ汗が出る陽気。これが僕の世界なのかという感じ。

 

彼岸花の群生地をいくつか見つける。色合いというか存在が好きな花。一瞬だけぶわっとなって、知らぬ間に消えていく。まるで野良猫みたい。彼岸花を探しに行くってメッセージを送ると、乙な男だと返してくれる人が居て、なんとも自由な感じ。

 

ついでに、秋桜畑も見つけた。コスモスも、こじんまりしてカラフルで良い。この文脈でたまたま運動会をしているっぽい情景があったのだが、保護者でないのに眺めると不審者になるから見には行かなかった。この辺りの常識は弁えている遊び人。

 

開演時間の間際、雲行きが怪しくなってきたため、アイスラテを買ったコンビニにもう一回行って、スリムな折りたたみ傘を買う。あと帰るだけなら雨に降られるのも乙だが、びしょ濡れで電車に乗る訳には行かない。

 

やっとこさ入場。体育館の土足厳禁でスリッパに履き替えて何故か足がつりそうになる。メガネの防具の甲斐なく、受付にいた演出家さんに存在が1発でバレる。特に会話を交わしたこともないのに。いや、劇評は2本ほど書いたが、顔(実体)を認知されているのがなんだかおかしい気がする。

 

単に常連だからという節もあるが、常連アピールもしたことがない(したくないし)。

 

この辺りの観念は、まさに当の演劇、「GOOD WAR」のテーマみたいだから、連動して面白い。会場は日高文化体育館。明日9/18 が最終日で、当日でも観劇できる可能性はある。

 

いや、個人的、まさに今観るべき演劇という感じですげー面白かったから、この日記と番になるように、中身の方に限定して書く言葉がうずうずしている。劇評という括りになるかはともかくとして、観た人の方が読みやすいだろうなというだけ。紹介したところで終わっているから、良さを書くのではなく、僕の感じを描写するだけ。

 

僕の宣伝力で行くような人は居ないと思うが、席はそんなに多くない。もともと15席くらい? 端っこが好きな日陰者だから端に座ったら、当日枠で端が追加されたという面白み。隣の女の子は観ながらメモを取っている。演劇を志す学生さんだろうか。真面目は良いけれど、個人的には、言葉で記録するのは後で良くて、きちんとその場を過ごした感じを捉えるのが先だよと言いたいところ。いや、演劇論さっぱりの素人が宣っているだけだが、言葉での記録は再現の発端となっても、あくまで二次情報でしかない。

 

僕の目方が変わったのか、作品の完成度が収束したからか定かではないけれど、言葉の選択がとてもまとまっていた印象。むしろ最初からそうだったのかという感じになっている。

 

でも、僕はこの演出家さん単体の作品ではなく、あくまでコラボだから良いんだよな。

 

自分の存在に迷っている人は観た方が良い。もっと迷えるから。笑

 

とりあえず解釈したがる自分を宥めて、月曜日に劇評ちっくなものは素面で書く予定。

明日はまた遊んでくる。繰り返さなくても残るもの。

 

体感を反芻せずに1日置いても残っているのがほんとの体験。

 

作品と関係あるようでないようなまなざし。

バスケのゴールって、こんなに低かったんだな。140㎝くらいの身長の時は全然届かない高みだったのに、さっき見たら背伸びしただけでも届きそうだった。世界のスケールとは。

 

観終わって、帰り際、常連と認知されているのだから、多少のお喋りは認容されても良いのだろうというのがありつつ、それをしなかった。モヒート生活どうですかとか、どこまでが演出なんですかとか。お喋りを求めないのに発話する世界線があるのはなんというか、文章弁慶ちっく。ただ、僕はあくまでこの界隈にはお邪魔している感があるのかも。ほんとは名前が認知されるまでもない匿名的な観劇者で在りたいのでは、とか。あの観劇人数だとバレて然るべし。

 

謎の人物として認知されている説、ありうる。

 

 

駅に着いて、電車待ち。あれ、特急しかねぇ。特急に乗って車内で特急券を購入することってできるのだっけ。迷っていたら大阪行きも城崎温泉行きも出発する。さて、どうやって早く帰るか。ヤフー路線先生に相談すると、1駅先に高速バスの駅があるらしい。八鹿と書いたようかと読む。鹿繋がり。

 

こんなのも運試しで、駄目もとで待合所のお姉さん(?)に聞いてみたらなんとかなる世界線。駄目だったら、城崎温泉行って特急に乗った方がきっと早い、もしくはどこかで日記が書けないお泊りというくらいの覚悟はあった。

 

そうしてバスが着くのは最寄の1つ前の駅。雨が降っていたが、びしょぬれになるほどでもない。スーパーに寄ってたんぱく質を買って帰る頃にやっとやや本降りになってくれて、帰るだけですぐお風呂に入れば良いという世界と一致して帰り着く。

 

もちろん、すみやかにお風呂に入って読書もした。

 

うずうず書きたがっているが、今日はここまでぽい。

 

先取りでネタバレ、いや、やめとけ。

 

はい、おやすみなさい。

 

良い夢を。