本日の仕事は割と暇だったため、雑談をしていた。

雑談能力が向上している模様。自分のことを語らず話題だけで回すのはとても軽い。自分のエピソードを語らずにキャッチボールするって難しそうだが、相手に話をさせるように仕向ければ良い。タイミングとか、相手が話せることをとか考慮点が必要だが、人の話を聞くのが楽しいから問題ない。

 

とはいえ、遠慮はする。

セクハラとかパワハラみたいな一般的な規範は問題ないが、具体的なその人に対する地雷にならないかということ。

 

これを気にするのは何故だろうと考察すると、人の言葉が自分を責めているように感じることがあったから。これってほんとに責める意図はきっとほとんどなくて(たぶん)、だいたいはただ自分のことを言っているだけであり、自意識過剰であったと思われる。「普通は」とか「常識的に考えて」みたいな枕詞に始まる言葉に対して外れている自分を自分で苛む。

 

なんとか外れていないように矯正してみても内部はうまくいかないが、言葉では合わせられる。言葉は言霊だからそれでまた自己が苛まれる。

 

今日雑談している人は、自分の脳の容量が少ないからこれ以上は入れないって言う。これに対して、僕はまだ余力ありますけど、空だから。なんて言ったらさぁ大変。僕は完全な悪者というか異端諮問にかけられる。

 

僕が人に聞けないというか聞かないのも、ここら辺のニュアンスがノイズになるからかもしれないとふと考えた。

 

一般的にある、その場に居るのが先だったか後だったかで立ち位置が決まる感じもずっともやもやしてきた。ここに20代前半まで倣ってみたが、どうも合わない。先輩後輩とか、年上の方が偉いとか。人間のこういう序列なんて宇宙時間からしたら1分にも満たないのだから、もう少し並列的に仲良くできないものだろうか。

 

雑談していた人は、後輩の僕に対して敬語はなく、先輩たる上司には年下であっても敬語という遣い分け。僕はこういう切り分けができなくなってきている。年下である満月さんにも基本敬語だし、時々フランクになるくらいで、年上である優位を示していない。特に見下されてもいないが、時々罵詈雑言がある。笑

 

敬意が言葉だけで示されるのかは不定だが、人間関係における敬意って、単に敬うというよりも、興味があるかどうかに尽きそう。興味があるから対象を観測するし、観測するからこそ影響を受ける。満月さんの著作を再読しよう。

 

影響を受けない範疇での敬いはどうなのだろう。これを書き出すと非国民みたいになりそうだから省略。世界から影響を受けなくなった自分が想像できないからなんとも言えない。影響受けないように矯正してみた時代は無感覚であったが、この先これがまたやってくる人生劇場は嫌だ。

 

 

相対的だと自分の優位を気にしてしまって、自分で居られなくなるという分析。

色んな精神疾患と近そうで遠い。僕がカウンセリングを受けなくても済んでいるのは、自分の中に俯瞰者が存在しているから、他人に観測された自分をもって自分になるということを求めていないらしい。この意味での葛藤が皆無。

 

自分探しって、おそらく世界における自分の場所探しみたいなもので、僕としてはそんなものは何処にも無かった。そんなことはどうでも良くて、もっと自分がどのようなものかが気になっている。例えば、葛藤がない人が書いた小説がどういう風になるのとか。

 

表現の自由憲法学的な価値において、自己実現と自己統治という概念がある。後者は表現することによって社会に参加していくという意味合いで、政治的な価値。前者は表現によって人格が確立していく(ざっくり)という価値。僕の個人的な感覚だと、むしろ逆で、人格が確立したから表現できるようになるという説。書くことより読むことの方が強そう。そういう人も居るという前例を読むことによって自分の傾向が把握できるみたいな。

 

世界が拡がるということは、自分が見えている世界が取るに足らない範囲だという意味で狭くなるとも同義。

 

小説と言えば、芥川賞直木賞みたいになっていないかという感じ。

文学賞を取ったかどうかで小説を読んでいないが、満月さんから回されてきた紫のスカートの女を読んで、芥川賞作品随分読みやすくなったなと思った。語り部の黄色いカーディガンの女の方がだいぶやばい。

 

 

もう1つ小説を追加。読書感想文のスタイルは合わないから、読んでいる最中にレポートする。西尾維新さんの新作。どこにも記録できない災害である大いなる悲鳴によって人間の3分の1があっけなく退場したという冒頭。主人公の空々空少年はそれに対してなんとも思っていない自分を恥じる。

 

なんとなく今の現実と近さを感じなくもない。誰しも世界の人より自分の身近の方が大事だから、世界規模で追っている人は居ないと思うが。

 

毎日毎日書き足りないけど、十分に書けることなんてあり得ない。

 

あと1つ。

調子悪いと、文章の精神性に無駄に影響される。

あんまり暑いのも暗いのもしんどいが、読んでしまう。

 

 

はい、おしまい。

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。