果肉

 

 

順調な満月の夜。

なんとなくお風呂でダーツの素振りをする。そろそろ筋肉痛も癒えてきた。うずうず。

 

 

仕事帰りに1時間ほど遊びに行く。なんだかんだ日給換算より返ってきた。期待値が全然違うから同じ天秤には上がらないが。仕事の期待値はほぼ100%。僕か会社が潰れない限り。そうして、あぶく銭の使い道は生活外。美味しいご飯は1人で食べても意味がないし、いま特に欲しい物もない。

 

さておき。

いや、早々にさておきして大丈夫か、大丈夫か。

 

うごうごし過ぎているのか、仕事中に頭痛がずきずき。常態的ではないという意味で言えば口内炎とも近くて、頭が痛いからといって考え事ができなくなるということもない。ただそういうものだというだけ。

 

仕事で流れてきた雑談。「おじさん」問題。どこからおじさんになるのかというのを議論していた。ここで言っているおじさんは声色のことであって、年齢のことではない。職場で矢面に立っている男性は僕と先生ともう1人で、もう1人の人がおじさんと呼ばれたことがツボに入った人が居たことが発端。僕もニュートラルの声だとおじさん認定されるはずだが、僕のことは話題に上がらなかった。

 

「おじさん」とか「おばさん」とかって何だろうな。ツボに入った人は捉える側の定義として、先生は捉えられる側の定義としていた。捉える側の定義とするのはなんというか眼差しの優位さを醸している。捉えられる側というのはもっと年齢とか考え方とか思想とかの客観的指標な感じ。ツボに入った人が女性だということを考えると、もしかしたら性としての傾向的なものなのかもしれない。なんとか女子という言葉は多いけれど、なんとか男子みたいなのは少ない。

 

別に傾向はどうでも良いし、自分がおじさんであるかどうかもどうでも良い。客観的指標としては明らかにおじさんなのだが、若い人に説教する気にもならない(むしろ色々聞きたい)し、なんなら顔付きも昔の自分より若い。僕をおじさんと弄るのは満月さんくらい。惚気はともあれ、結局のところ固定観念が多くなればなるほどオトナとして経年して「おじさん」「おばさん」という概念的存在になるのではという総評。別におじさんと思われても問題ない。ちなみに散歩しながらお茶美味いとかもやるからお爺さんでもある。お茶は飲み物ではなく嗜好品。水分補給は水で良い。

 

客観的なというか、一般論的な自分の位置は把握しておくべきと思うが、そこだけを主観に倣わせる必要もなくて、中身だけはやりたいようにやればよいというスタンス。それが外に認められる、認められようとするとなるとまた別の指標が要りそうだが。他人に認められなくても自分であるというちょうど良さは、外をいくら探しても見当たらない。

 

そういえば、テニスをしている夢を見た。

相手に勝ちを譲らなくても良いのだ、やっと楽しめるという感じでのびのびしていた。他人の感情を気にし過ぎ問題。僕に負けても相手は死ぬ訳ではないのに。

 

僕の捉えるHSPはこういう感覚にあると思うのだが、読んでいる限り何か別の軸っぽい。

感覚が過敏なのは他人のことを無駄に慮る方向にいかないのだろうか。僕の生き辛さは明らかにこの辺りにあった。一般的な反応をしなきゃいけないというのも、自分の場所を守るのではなく、相手の世界観を壊さないようにという指標だったし。

 

もしかして、全然違う症状なのか。

人混みがやたらとしんどかったのはこういう意味合いだと解釈したのだが。今は大丈夫だと想われる。行列は勘弁としても、ただごみごみしているだけなら特に当てられない気がする。やっとこさ自分の世界が確立してきたのか。

 

 

やれやれ。

 

本の話。

 

感覚といえば西尾維新さんの最新刊。西尾さんの本の面白さは言葉遊びもあるが、なんとなく世界を外から見ている観があるところ。戯言シリーズいーたんもそうだし、今作もそう。普通の反応とは如何を気にしている。

 

今作のこういうとき一般的にはどう反応すべきかということを考えてしまう感覚は僕もあった。やり過ぎると良い人に見られてしまうとか、何か他に意図があると思われるみたいな。

 

本質的に無感覚な主人公がヒーローになるという物語っぽい。

なぞらえるつもりもないが、僕もむかーし、人を救ったことがある。冷静になるほど活舌が良くなるのも変な話だが、友人と家で飲んでいたのかな、二十歳頃。友人が体調を壊して救急車を呼ぶことになった。ここであたふたしていたらまさに死活問題だからなのか、普通に住所とか症状とかを説明していたらしい。あんまり自分が何を言っていたかは記憶になくて、その友人が硯はすげぇなみたいな風に話されたことを描写しているだけ。

 

感情が強いことは人を殺しうる。医療機関に何も説明できないし。

結局救急車が来る頃には症状は緩和していて事なきを得た。

 

冷静と言えば、僕は良く人を泣かす。

別に蔑ろにしたとか裏切ったとは違うのだか(疑義は認める)、これもむかーし、僕のことを特に好きでもない女性を理路整然と泣かしたことがあるらしい。だいぶ酔っていて全く記憶は無いのだが、怒号でなく泣かすってそうとうやばい奴。別に社会的関係として上下も無いのに。

 

色々取っ払うとやばそうだから、のほほん人格で生きている。

まぁ攻撃されたら自衛するだろうな。

 

ここから人生劇場どうなることやら。

 

おしまい。

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。