灰色

 

 

 

しこたまよく寝た。6時過ぎにいったん目が覚めたのだがぎりぎりまで。別に疲れている感じはないのだが、寝たいなら好きなだけ寝ればよろしい。

 

 

昨日は雨が降っていて、買い物で出かけたときにあれ、近所のカラフルな花を毎年咲かせる木のつぼみが大きくなっているし、桜めいた別の木もほのかにピンク。本日満月さんに桜が満開だとの報告を受けて、こちらの公園も眺めてみるとやや咲いている。作業着を着た男の人も近くで見上げていた。毎年一瞬だから見ておいた方が良いですな。おそらくここ数週間の気温差と昨日の雨で開花に拍車がかかったのではと想像。

 

雨が止んだら桜が咲いていた。

 

 

お仕事。

 

先生が休みで変な案件が回される。変なというのは、一義的な回答ができるほど情報が聞き取られていないということ。他にも結構ややこしい案件に当たったのだが、これが不運なのかというと別な気がする。幸運と快適は同じ尺度でもない。

 

残業案件に当たったのは若干困る事象ではある。早く帰って早く書いて通話時間を確保するつもりだったのに、窓口の開き時間と僕の勤務時間が混同されていたみたいで、たっぷりぎりぎりまで付き合うことになった。お店というか法人を介すると、そこに勤務する具体的な人の存在は捨象されるのはとても不思議。どうもとても希薄になるみたい。これは類型的に人の存在を把握することも同じような。仲間意識とかの醸成には良いのだろうけど、類型の団結を標榜する人が、その中に居る具体的な個人が見えているようには思えないのだよなぁ。

 

あくまで保身の為の大義名分っぽい。あんまり言うとアレなので後回し。

 

いまの仕事はあとちょうど1月。見るべきは次のお仕事。満月さんが色々と紹介してくれる。行政書士司法書士の事務所とか、特許事務所とか。個人的には後者の方が面白そうだが、後者はその分ハードルが高いかもしれない。紹介に対して照会していないから満月さんには口だけと思われているかもしれないと若干危惧はあるのだが、僕が口だけ人間ではないことはおそらく把握して貰っていると思いたい。

 

こういうやり取りも昨日で言うところの「暗黙の約束」の範疇かもしれない。

 

 

ちょっとどうでも良いご飯の話を挟む。

次の日にメインを回そうと思って、質素に納豆でも食べようかと思っていたのだが、どうしようもなく鶏ささみが食べたくなった。鶏ささみを食べたくなる心持ちがなんなのかは定かではないが、食べたくなった物はしょうがない。残業帰りにスーパーに行ったのだが、待望のささみはない。鶏肉繋がりでもも肉の唐揚げ用の肉を買う。クレイジーソルトコショウと片栗粉を塗して焼き目を付けて、キャベツのざく切りを追加して弱火で蒸した。ささみではなかったが、満足できる味。

 

これを作りながら帰って15分くらいでお風呂読書に入ったのだが、自分でもどういう手順でこれができたのかが分からない。描写はできるけれど。

 

 

やれやれ。

 

本日起きたときに、なんとなく心がふわふわというか、ざわざわというか座りが悪い感じがあった。何か暗黙の約束を破ったのではないかというところだと解読。

 

暗黙の約束というフレーズがかなり反響しているらしい。

別にこの概念が悪いという話でもないがそもそもここがカバーしている領域ってどこだろうなという施策。

 

社会における完全な白と黒の領域は暗黙ではなく明示の部分で、ここは判断するところではない。黒で分かり易いのは、完全な犯罪領域。白は誰とも関わらない社会生活かな。ある儀式におけるドレスコードとか。白が多いのが自由国家だし、そこはまぁまぁそうなっているはず。

 

太宰さんが気にしていて暗がりに行ってしまったのはグレーゾーンの暗黙の約束の世界。ここについては僕も結構落ち込んだ時期がある。このグレーゾーンって尺度を自分で決めるしかない。ここは自分と約束するところ。他人との約束だと錯覚していそうな人が多そう。

 

太宰さんは、「当人に言えないことは外の人にも言わないようにする」と自分と約束したら、精神病院に入ることになったらしい。分かりみ。僕は言えないではなく言わないだけだが、人の表裏の言葉に対する変さは最初の家庭環境で知っている。愛想よく話している外面が内になるとその相手の悪口を言うとか。

 

僕はそんな世界に付き合いたくなかったからまずは1人になってみた、という意志的な選択も特にないのだが、僕は世界に対しても具体的な他人に対しても特に呪詛を感じない。どうでも良いというニュアンスともちと違う。

 

僕が満月さんと性生活が滞っているのは、男女が同衾するとまぐわいが起こるという暗黙の約束が変に意識されているのかもしれない。この粘膜の接触に対しての約束はグレーゾーンで、まぐわい友達で良いから他の関係性を排したい人も居るらしい。個人的には凄くご都合主義だなと思う。おそらくどっちの性に対しても今や業者さんはあるだろうし。

 

別にその関係が悪いとは思わないけども、そこを過ごしている当人ってほんとうに自分を過ごしているのかというところは気になるところ。だって、ほんとうに自分を過ごしているとすれば、他人だって当人の延長にならないかって。

 

だからと言って特に何かができる訳でもない。ただ、物理的な接触があるという条件がないと他人と当人と同じ標準で観測できないというのもなんか変。

 

僕が暗黙の約束として問題としているのは僕の約束ではない。そもそも自分とは別に約束する必要がない。勝手に自分に成っているみたいだし。ほんとに言葉だけで契約だけで約束できるような人間同士の関係だったら、世の中こんなことになっていないような。

 

と、考えていくと、他人を当たり前とできる関係もだいぶヤバイのでは。

勝手な関係であって、特にあえて何か言うこともない。

 

個人的には、時間とか空間を通り過ぎた人のことも残している人でないと話が通じないのではと想ったり。別に記憶として情報を残しているということでもなく。

 

はい、ここまで。

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。