ふんいき

 

 

 

満月さんの出勤時間の8時20分に合わせて出発。早めにぱきっと身を起こしてゆったり身繕いするのはよほど深酒しなければ朝にぐだぐだすることがない僕となかなか合っている。僕は朝ごはんは食べない派なのだが、食べるのであれば僕も食べる用に作っても良いかもしれない。例えば夜のうちに浸水しておいて朝の時間に鍋で米を炊いてお茶漬け食べるとか。

 

僕の行動原理がやや発見されている。この話はまた後で。

 

 

どこに出発したかというと、市役所。グーグル先生の距離感では徒歩24分らしいが、体感そんなにかかっていない(測ってもいない)。まぁ、徒歩1時間までだったら生活圏内だと思っている。これが延びるとすれば体力が増強されるのではなく、社会時間にもっと余裕ができること。

 

道中にある例のファミリーマート。僕が入った瞬間に店長さんに存在を認知されたから、黙礼で返しておいたら、レジに行く頃には僕が吸っている煙草の銘柄を1箱準備しておいてくれた。平日の朝に私服でやってきているからか、もうGWを謳歌しているのではという予測で、GWは何するのですかと聞かれる。てきとーに受け流しても良かったのだが、どうても良いときに受け流すと精神に澱が溜まるから、「昨日引っ越してきたところで、GWは就活です」と返した。「就活!」と返されたが、にこにこして去った。買ったのは水と煙草とモカブレンド

 

仕事の哲学。先に念押しだが、僕は特に仕事が現代社会制度に従属しているから仕事は駄目だという立場ではない。次はどれだけ面白い仕事が現れてくるのだろうという個人的な感じ。どんな人も社会を生きている以上何某かに従属されているし、これは度合いではなく単なる方向性。完璧な自由なんてない。

 

仕事って、それをしていればどんなに非生産的なものであっても労賃という貨幣が生産されていると錯覚できるから、なんというかその時間は人生劇場上ワープできる感じ。時系列で遡ったところの義務教育時代と近い感覚。学校に行っていればその時間に対してどうこう言われることはないし、社会的に生産されているとみなされる。

 

ここで大事なのは、問題はその人を見ている社会ということ。仕事をしているかどうかなんて人間性とは無関係だが、仕事をしているというステータスだけで社会的にはそこの時間はショートカットされる。学校に通っていた時間がスルーされるのと同じように。面接ではそこで何を得たかみたいなことを聞かれるが、人って別にそんなことは見ていないような。表現として感得できるのがそれってだけで。

 

まぁでも、価値判断をするときに拠り所がないと自分の頭を使わないといけないから、なるべく省エネしたいのも分かる。母親が、僕と一緒に住むことを選んだ恋人について、外から見た社会性から聞いてきたのもそう。僕は満月さんのお父さんがかつて務めていたお仕事なんて全く興味がなかったから聞かなくて、母親に聞かれたときに沈黙してしまった。恋人さんのことを好きだったら、それくらいの情報は当然聞いているよねという圧を感じる。

 

気になる次元が違うんだよなぁ。

僕は事務情報とか当人の歴史を言語で履歴書みたいに提出されたところで、その人のことは何も分からないという立場。もっと見るべきは直の印象であって、情報はそれを補強する間接証拠でしかない。どんな生まれであってもそれと個人が連動しているとは限らないし、仕事という一般的生産性よりもっと生産的なことしているかもしれないし。僕はあんまり生産的に生きていないから、早く職を見つけねば笑。

 

そもそも、生産的に生きなければいけない義務感も社会が誘導した概念だと思っている。そういうのを植え付けておいたほうがコントロールしやすいだろうし。

 

 

 

はい、戻って来て。

 

市役所。愛媛県大阪府と愛知県の3つしか行ったことないがどこも同じ感じはある。市民課の案内に綺麗なお姉さんを配置しているのか、綺麗どころだからしぶしぶ回されたのか。僕は受付で聞いたからこの人とは別に話をしていない。綺麗な人というのは見目に印象に残るという傾向にあるが、もちろん情報ズボラ傾向がある脳が印象に残したくない情報もきちんと書ける。むしろこれで言うと、特に接していない案内のお姉さんには特に描写すすることがないという。

 

異動証明書の提出を受け付けてくれたメガネのお兄さんは、やたらと腰が低かった。公務員だって別に1つの仕事なのだから、そんなにへりくだらなくてもという感じがある。まぁ鍛えられたのだろうなという実例がマイナンバー窓口に居た。二人がかりで、愚痴を聞かされている。公務員だからぞんざいに扱って良いというのは警察官だとお互い様っぽいが、もっと行政のシステムってどうにかならんのかな。愚痴聞きますAIちゃんとか、そもそも人が人を対応しなきゃならないのは接客業ではないし、イレギュラーも事務処理上特にないのに。

 

個人的には市民はクレーマーさんで印象悪かったが、市役所の職員さんは印象良かった。建て替えがあるらしく、アンケートを取っていたお姉さん。おどおどしている。個人的には次の印鑑証明のための待ち時間でやっても問題なかった。ただ、初訪問だから次はどういう建物になって欲しいですかという情報が全くない。個人的には市役所みたいな事務処理場に温かみなんて要らなくて、とにかく早さを追求して欲しいところだが、そんなの無理なのは分かる。無理だから人をクッションに置くって人身御供かいな。言っても仕方ないけど、言える場所がないから直に接した人に言うって、当人の精神性に余裕がなさ過ぎ問題。

 

印鑑証明をしてくれたメガネのお姉さんも印象が良き。印鑑を押す所作は優美なベテランという感じだったのだが、発話が聞き取れないこともあるというぎくしゃくさが若干あった。どんなぎくしゃくなのかと推測すると村上さんの小説っぽくなる。

 

市役所を出て現実生活。物資を補給するために薬局に行こうとして、まだ薬局の開店時間より早い。来庁時間1時間弱で収めてくれるあたりなかなか有能。

 

図書館に行ってみる。

あれ、思ったよりでかい。というか、書籍のラインナップが半端ない。

この辺りに古書店がないのは、ここがその欲求を吸収しているのかもしれない。

 

この話も省略。

全部書くほどの時間のタイミングがない模様。別にそれも問題ない。書かれなかった言葉も僕の中には存在しているし。

 

本日、諸々家事をしていて楽しかった。ここには対価関係がないし褒められるためにしなくても良い。これで喜ぶだろうだろうとか、これをしないといけないという義務がない世界だと躍動するという行動原理らしい。掃除洗濯も然り、本棚の組み立ては1回限りだがやりながらどうしたら手順を減らせるかという試行の思考の時間の余裕があるというところに頭良くなったなと感じ。その思考時間によって作業時間と労力が省略されたし。

 

2人分の料理を作るのは楽しいというか、楽。量が多い分労力が増えるというのはあるが、世の中の食材の最小単位は2人分がほとんどだから。調味料の調整もざっくりで良さそうだし、なんとでもなる。1人だとどうしようもなく残っていく食材がどんどん片付くし。満月さんが残してきた食材も分別して使えるものだけコンソメスープの材料にした。

 

 

僕の行動原理って、余計なことをしたいという感じ。対価関係とか契約関係の不自由は、それで恙ないというより、その外に出られないというだけで、誰かにもっと自分に何かして欲しいみたいなことはない。

 

無駄なことも好きだが、不自由から逃避したいがための無駄ではなく、ただの無駄のための無駄であって、そこに目的がある訳でもない。

 

ちょっと時間切れなのでここまで。

村上さんの新作読み終わった話もあるのだが、鮮度は特に気にしていない。

 

また明日。

 

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。