地点
洗い物から始まる料理はマイナススタート。餃子とラーメンのリクエストの準備がやっとできた（21時18分）。もちろんどちらも自家製。餃子の包み方が急ぎで雑になったが、たぶん味は問題ない。ラーメンは台湾ラーメンでレシピがあったから問題ないはず。ちょっとアレンジしたけれど。
あとは帰って来るタイミングに合わせて中華麺を茹でてスープを温め、火が通り切っていない保険も兼ねてレンチンする。きちんと円形でできあがったから崩したくない。帰ってきてから一緒に食べよう。
さておき。
本日は保存してある履歴書と職務経歴書を最新情報に編集しようかと思っていた。別にここは明日でも良い。個人的に採用の資料を土日に送るのって印象が悪いイメージがあるから明日以降早めに送れば良いかなと。僕が採用担当であれいつメールが送信されたかどうかより中身の方が気になるところだが、土日が休みの企業にそのタイミングでメールを送るのは悪手の可能性があるなというだけ。どちらにせよ平日にしか反応はないが、相手が気にしなくても、仕事日に処理する案件の通知が来るとしたら嫌よなぁって。そこまで公私混同している職場はどれほどか。前の職場はどれだけ役職が上の人でも休みの日は頼らないという感じ。満月さんの職場は休みの日でも仕事のLINEがやってくるから休まらない。
調子が悪くなっている満月が忘れ物をしてすぐ帰ってきたあとにまた忘れ物。酔いどれで帰ってきたときに僕もやったことはある。鍵を差したままで放置する。それくらい余裕がないということ。いろいろ他にも付いていて閉店作業でも必要な物があったため、錯乱した満月さんは休憩時間に取りに帰ると宣う。いやいや休憩時間は休むためのもの。届けに行くことにする。
ただ、この家と満月さんの職場は絶妙に公共交通機関がダイレクトではない。なるべく早く着くように、バスに乗って最寄のＪＲ駅に繋がる大きめの駅に行ったのだが、本数が少ない。この20分の待ち時間で歩けばどれくらい移動できるのか。ともあれ到着したのだが、お客様が途切れないから渡すタイミングが見つからない。ぶらぶらしようにも人が多すぎて爽快に歩けない。無目的で歩いている人は移動が目的ではないから、ぬって歩けない。何か食べようかと思っても、人の量でお腹いっぱいになる。
やっとこさ渡せたので帰る。気温もそこそこで曇りだから歩いて帰るか。ここの土地はだいたいが車道優先のコンセプトだから、なかなか歩くのが大変。大阪ではこれを感じたことがなかった。歩道がない道でも車が頻繁に行き交う。まぁいまどき1時間半も街中を移動する人はいないから仕方ない。
道路より畑が好きだから移動距離が長くなる。この前歩いた道に合流したなと思ったら、首輪付きの黒猫氏に出逢った。とりあえずこんにちはと挨拶して腰を落としたら足にぐりぐり頭をすり寄せてくれたから、1分ほど撫でさせていただいた。良き感触。あんまり猫を触る機会がないのだが、1年前にやたらと懐っこい猫氏と休憩時間にたわむれたことを想い出す。この当時、それを報告したら満月さんが嫉妬してきた。たしかに当時は遠距離で物理的な接触があんまりできなかったから主張は分かる。しかし、今日の報告をさっきしたところ。「浮気だ」と言われた。まだ触りが足りないらしい。
なんちゅうこっちゃ。
歩きながら近いうちに運転することになるかもしれないから、ドライバーの運転技術とか振る舞いを眺める。あんまり楽しそうには見えない。10年前くらいに実家に帰ったときに運転していたときは個人的にかなり楽しかったのだが、運転に労力がかかるという層が疲れているという説。僕はたぶんしんどくはないが、他の理由で運転はなるべく控えたい。
そんな感じのことを考えながら歩く道中。もうスニーカーの底がすり減っている。かかとが擦り減るのは歩き方の問題のような気がしないでもないが、歩く専門の靴を買う方が良いような。こんなに歩く奴に買われた靴は幸福なのか不幸なのか。そんなこと想定されていない。
可動距離で言えば、自転車をお手軽に買えば良いという説になる。おそらく満月さんの職場へは1時間切るし、夏場でもあんまり汗をかかなくて済む。ただ、移動手段としては中間領域。
僕が歩くのが好きなのは、景色をまるっと受け取れるから。僕の暫定的な見解だとまるっと景色を受け取れる容量がある人はあんまり居ない。だって、皆せかせか生きさせられている。
ここの回答めいた見解が、社会学の本にあった。
ジェットコースターとはなんぞやという切り口が速度。ジェットコースター系に乗る気はほとんどないのはともかく。速度とは未來をいまに無理やり持ってくるものだって。なるほど。世界を速度で観測するというのは分かりみ。
速度と人生観というのはなかなか面白い。
僕のいまは随分と遅くなってきた。遅い方がよく見える。
もう眠いのでここまで。
おやすみなさい。
良い夢を。
