一服しようといつもの窓を見ると、白く点々と粗相の後がある。さらによく見ると、網戸にセミが1匹。網戸は虫よけスプレーを散布しているのだが、セミには効かないらしい。デコピンで足を攻撃して野に返したのだが、断末魔のような悲鳴と何某の液体をまき散らしながら去って行った。セミ、怖い。
さて。
2日ぶり。満月さんの実家で2泊させてもらった。どの日も書こうと思えば書けた。ただ書く気分にならなかっただけ。
順を追って。
一昨日は、7時間程レンタカーを借りて家周辺をぐるぐる運転しながら練習していた。運転し始めは機器の場所とか操作性が分からないのもあって、レンタカー会社で見送ってくれた人はきっと「こいつ、大丈夫か」と思ったに違いない。大丈夫、一応どこもぶつけずに返した。
駐車はバックモニターのおかげでそれほど苦にはならない。3,4か所で練習して、最後の方は1台分しか空きがないスペースでもバックで駐車できた。
まだあまり上手くいっていないのは、旋回。どこかにぶつけることはなくても、スムーズさが無い。満月先生曰く、ハムスターのとっとこ走る輪のようにこまめに動かしているとのこと。どれくらい回せばどれくらい曲がるのかって感覚的なものでしかなく、あと少し練習すればなんとかなる気がする。
交通量とか車線変更は満月先生の指示が的確だもんで特に不安は無かった。1人で運転して大丈夫かどうかは微妙なところだが、ここも馴れるしかない。
ともあれ、運転をしてみると誰かの車に乗っていても運転者の目線になる。
満月さん一家は皆上手い。上手さとはなんぞやというと、乗っている人が酔わないようとか、不安に思わないように運転できることなのかな。
レンタカーを返して満月さんの実家方面へ。
中華屋さんで夕食。誰もお酒を飲まないのに僕だけ瓶ビールを2本いただくという所業。その分ご飯を食べていないとも言えるが、なんとなくお父様に弄られていた模様。ビール飲まないの? って。
弄りと言えば、僕の運転の旋回性能について満月さんが勇者に報告して、2人して弄られた。既にできるようになっている人ってできなかったことを忘れているから言いたい放題できる。まぁここで言うと、満月さんについては事実を報告しただけで、勇者に関しても僕を馬鹿にしているのではなく、弄っても良い人物だなと認識されたというくらい。全くダメージは無い。
変な話、どんな評価も評価した人の目線の話でしかないから、ダメージを受ける必要はない。その評価が有用なら倣って修練すれば良いし、有用でないなら破棄すれば良いだけ。この塩梅は一生完璧にはできないと思われる。
この夜は、お母様と2人きりで雑談をして寝た。
色々話したけれど、内容は内緒。
公開できるところとしては、お母様は自信が無いから鏡を見るのが嫌いだとか。
この自信の無さは、姉に対するコンプレックスらしい。これは満月一家に周知されている情報であって、特段の意味合いは家族誰も持っていなさそう。
ここで岡田斗司夫さんの動画の話。
おそらく某芸能人がこの世界から自主退場したことで上がっていたのだろうが、自分が嫌いな人は人類史上誰も居ないという説。ここは分かる。自分嫌いな人は自分嫌いである自分が好きで仕方ない。好きというと客観性っぽいが、要は外よりそれが大事ということ。自分嫌いな自分が大事だから、そこを世界の中心にできる。
自説だと、自己って好き嫌いの対象にならないという感じなのだが、これは別に自分を蔑ろにするとかではなく、自分以外に余裕がある方がかえって人生劇場が楽しくなるのではないかというだけ。
ただ、お母様に関して言えば、自分嫌いな人が他人に施せる余裕があるはずがないから、なんだかんだ、生き生きと人生劇場で活動されているのではという感じはある。
昨日の食卓で上ってきた宝くじ問題。女性3人で宝くじを買いに行って、買う順番でややもめながらその中の1人に一等が当たり、当たった人は夜逃げしたらしい。ここでお母様は一緒に買いに行った縁で順番は運なのだから、何億か当たったとしたら、あとの2人に数百万くらい配って良いんじゃない? と言っていた。
これに対して、それは普通ではないと言っていたのが満月さんと勇者の兄弟タッグ。運を勝ち取ったその1人の取り分であるという説。たしかに、この説が一般的ではあるのは分かる。ただ、個人的にはお母様の説を推したい派。お金は循環させるものだから放流しないといけない気分になる。他人とはいえ、一緒に買いに行ったのだから仲間内だろうし、まぁそれすらできない関係性はもともと外から決まった関係だっただけかもしれないから、好きにすれば良い。
僕は宝くじ1等が当たるようなことがあればどこ循環させようかというのを気にする質。資産運用とかしたいのであれば満月さんに任せそう。僕の欲はお金に特に還元されない。
(宝くじを買う習慣はない)
お金で買える安寧は精神まで染み込まない。
やれやれ。
そういえば、お母様もこの変な文章の読者になった。
導入がこの前のやたら小難しい文章だったから、もっと分かり易くて短い文章を書くようにというリクエストがあった。
たしかに直近のやつ、数学は考えが尽きないから沼というか闇だろうなという感じで書いていて、自分でもよく分からないところだから、導入としては良くないとは思う。
ただ、分かり易さと短さは両立できない。
分かり易い文章って、文章の中に全てが書かれているということであって、スマホの仕様書を文章化すると辞書のようになると同じこと。
短いということは、デフォルメされているということで、あくまで読み手側に主導権がある。
漫画とかテレビドラマとかは表現者が全部を語らず削ぎ落しているから成り立つような。
小説もたしかにそういった側面はあるし、なんなら僕から見える他人も結構削ぎ落とされた人格でしかないという可能性もありき。
五里霧中。
そういえば、満月さんは弟勇者と僕と3人でゲームをしたいらしく、実家に帰る度勧誘しているのだが、勇者はつれない態度。ただ、姉と弟の関係としては、破格のなかよしだと見ている。僕は実の姉に対して弄ることはできないから。
まぁ、次接する機会があれば愛をもって弄っても良いかもな。
愛をもって弄るってなかなかハードル高い。相手が僕に対して愛がないといけないし。
ここで言っている愛は許容性みたいな意味。
相手に痛いところを弄られても、この人攻撃しようとしていないだろうと認識できること。
最後。
これも満月さん一家の話だが、お父様ががつがつのツーブロックに刈り上げてきた反応。女性陣のお母様と満月さんは髪型がおかしいと言っている。満月さんは爆笑していた。勇者は特に悪くもないと言う。僕も特におかしさは見受けられない。お父様がどういった髪型をしてきていたのか知らないけども、髪型の流行は変動するしなぁ。
満月さんは爆笑した後に、きっちりフォローはしていた。
なんだかんだお父様大好きだと思っているのだが、掘り下げてはいない。
本の話は省略。
長いけども分かり易くはなっているのでは。
知らんけど。
では、おしまい。
おやすみなさい。
良い夢を。