想像力

 

 

22:09から。

 

 

ちょっと遅いのは、しっかり残業ブラス帰り道にスーパーで合流してゆったりお買い物をした後、じっくりお風呂読書をしてきたから。今更読む「1973年のピンボール」が面白過ぎる。

 

 

 

さておき。

 

お仕事。なかなか忙しかった。1つ1つの作業が遅いもんで、突発が割り込んで来るとどんどん時間が減っていく。事務作業に関しては1回教えれば2回めを聞いて来ないのは凄いと店長のお墨付きだから慣れるほど時間は減っていくはず。ついでに書類の整理ができないのもお墨付き。店長もその質らしく、同じ性質としてのアドバイスをいただいた。早め早めでいまできることから進めていくことと、折に触れて書類の都度確認を意識すること。ありがたや。

 

頭の中は雑多にした方が手に取れるところにいっぱいあって良いのだが、証拠書類系は頭の外だから整理整頓を意識せねば。僕が分かれば良いのではなく、僕が休みの日でもその書類群を手に取って過不足が確認できるように。

 

応対。1人で関わったお客様としてはこの仕事で4人目くらいの人。ちょっと失敗したという自覚がある。自分事ではなく、回された仕事としてのスイッチが入ったようで、想像力が全然働いていなかった。色々知識があって分かっている風のお客様だったというところもあって、だいぶ流されてしまったなと。

 

言い訳をするのであれば、他の対応仕事が入っていて、こっちに焦点を当てようとしていたところに急に回って来たから、心の準備ができていなかったというところがある。こういった次に対策できる言い訳は大事。別に店長とかにあえて言わないけども、自分が至らなかった理由を分析して、自身に言い訳をする。この言い訳は、次はそういうこともありうるから、もっと周りを意識しておくということになって、同じ言い訳はもう使えない。次の自己の逃げ道を無くすための言い訳という手法もあるような。

 

 

店長のアドバイスがそろそろ身に染みてくる。

 

「想像力を働かせていくと必要な事項が分かってくる」というフレーズ。

これって、想像力が無い人にはアドバイスできないというか、きっとピンとこない。

 

たしかに素の僕は結構諸々想像しながら生きている。素だと人のことを聞けるならいっぱい聞きたい派だし聞いても良いお仕事だし、もっと根ほり葉ほり聞くはずだったなと。

 

想像を想像のままにしないで、何処を現実として落とすのか。

ここで言う現実は関係の話でもある。理想だって想像の領域だし、一緒にどこを現実にしましょうかと擦り合わせていくお仕事。

 

あくまで優位なのはこちら側であるという知識量も必須なのだが、この辺りにはまだ不備がある。今回はここが欠落していた。もう1歩踏み込むなら、想像は経験を前提としながら、経験外の領域にまなざしを向けることだから、経験の内側で理屈が付くことではない。

 

店長はもっと踏み込んで良いよって言うから、そうやって想像を解放してくれる上司はとても有能だと思われる。あくまで擦り合わせができる想像をしている人に対してしかできないアドバイスだろうけども。

 

まぁ、僕の自戒は発展する方向にしか向いていないから、次はなんとでもなるような感じ。

むしろ、もっと面白がってやったら良いのだろうなと。

 

面白がれる為には、義務を義務とできないような精神性がきっと必須。

今のお仕事そういうことができそうだから、かなり楽しんでいる。

 

 

やれやれ。

 

ここまでだと世界が拡がらないから、お風呂読書との連動を書いて一気に形而上へ。

 

ラカンさんの世界分析ってかなり面白い。

原文(翻訳文しか読めないけど)を読んで居ないから臨場感がないのは申し訳ない。

 

 

ラカンさん曰く、人間が原初の共生から社会的な個になるには、他者の欲望を媒介しなきゃならないとのこと。何かを欲望するときには自身のみではなく、誰かの欲望の肩代わりをしないと社会的には個になれない。

 

満月さんにはそういう傾向はほとんどなく、独存的。院で詩を評価されていたらしいけど、そういう欲望は無いらしい。僕も別に社会的に何か評価されたいという欲望は肩代わりをするのを辞めているから、自分の能力を特に社会化するつもりがない。

 

この話は想像力にも通じるものがある気がする。

結局のところ、誰かの欲望を自分の欲望としてしまう人が世の中のほとんどだから、社会的な領域だと傾向的に切り分けられるということ。具体的な事情は人それぞれなのは当たり前だが、終着点は皆誰かの欲望を肩代わりしていることが多いという。

 

個人的には他者の欲望なんて知ったことではないし、その満足で充足できないからこうなている。僕はほとんど怒らないなのだが、怒って良いというのもラカンさんの分析から繋げると、他者の怒りたいという欲望ありきの話だと思う。

 

わが母は割と不機嫌になる人だったのだが、僕はこれを反面教師にした。怒られたから怒って良いという世界観は安易過ぎるし、怒って物事がうまく回ることなんてほとんどない。現実的には都合が良くなるかもしれないが、相手の心はどんどん大気圏外に離れていく。父親を退場させないことができたのはこの人だけだと思うのに、聞いている感じだと他人事っぽいんだよな。

 

愛が含まれている怒りならまだしも。

 

 

世界観が絶賛更新中。

経年すればするほど楽しい物事が増えていく。

 

 

はい、本日はここまで。

 

おやすみなさい。

 

良い夢を。